こんにちは。猫と暮らしていると、どうしても避けて通れない話があります。
それは―― 「腎臓病(慢性腎臓病)」。
「高齢になると腎臓が弱る」「腎不全は治らない」と聞いて、
不安を抱えたことがある方も多いのではないでしょうか。
そんな中、猫飼いにとってとても大きなニュースが飛び込んできました。
猫の腎臓病に対する新薬(AIM薬)が、早ければ年内にも実用化される可能性があるというのです。
今回はこのニュースについて、猫飼い目線でわかりやすく整理しながら、
「いま何が起きているのか」「私たちはどう受け止めればいいのか」をまとめます。
猫の腎臓病って、どれくらい多いの?
猫は年齢を重ねると腎臓が弱りやすい動物です。
記事中でも触れられていますが、ペット保険会社の調査では、
- 0歳で腎臓・泌尿器疾患が死因になる割合:3%
- 5歳以降は 約27%
- 15歳では 約29%
と、年齢が上がるほど腎臓系が死因のトップになっています。
つまり、猫と暮らしている以上、誰にとっても「他人事ではない病気」なんですね。
今までの治療は「治す」より「進行を遅らせる」
腎臓病が厄介なのは、腎臓は一度悪くなると元に戻りにくいこと。
現時点での一般的な治療は、
- 食事療法(療法食)
- 点滴(補液)
- 吐き気止め
- リン・血圧の管理
- 貧血の管理
など、主に 症状を抑えたり進行を緩やかにするための治療が中心です。
もちろん大切な治療ですが、「根本的に治す薬」は存在しない…
と感じている飼い主さんも多いと思います。
そこで登場した「AIM薬」。どんな薬?
今回ニュースになっているのは、
AIM医学研究所(東京都)が開発を進める AIMタンパク質を使った新薬です。
記事によると、宮﨑徹所長は1999年に「AIM」というタンパク質が体内の老廃物(ごみ)を排除する働きを持つことを発見しました。
そして2016年頃に、猫は先天的にこのAIMがうまく働かず、
✅ 腎臓の中に老廃物がたまりやすい
✅ それが腎臓病になりやすい要因のひとつ
ということを明らかにしたそうです。
つまりAIM薬は、
「猫の体では働きにくいAIMを、外から補ってあげる」
→腎臓にたまった老廃物排除を助ける
→結果として腎臓病の進行を抑える可能性がある
という考え方です。
(※記事中には「ネコのAIMは先天的に機能せず」と明記されています)
治験は終了。ステージ3の猫で「進行なし」「全身状態改善」
今回もっとも重要なのは、治験がすでに終了している点です。
記事によると、
- 対象:腎臓病の4段階のうち「ステージ3」の猫
- 2週間おきに数回投与
- ステージ4に進行するケースが多い状況でも
投与した猫では病状の進行がなく、全身状態が改善した
とされています。
さらに、治験前に行われていた臨床研究の段階でも
元気に5年以上生存している猫がいるという記述があります。
もちろん、これがすべての猫に同じように当てはまるかは今後のデータ次第ですが、
少なくとも「腎臓病の進行を止める可能性がある」というのは非常に大きい出来事です。
いつ実用化されるの?「4月に承認申請、年内も視野」
スケジュールも記事に具体的に書かれています。
- 2026年3月:薬剤の安定性試験の結果がまとまる見通し
- 2026年4月:農林水産省に承認申請予定
- 早ければ 年内にも実用化を視野
という流れ。
承認は国の審査を経て決まるため確定ではありませんが、
「承認申請まであと数か月」という段階まで来ているのは事実です。
飼い主の寄付が研究を前に進めた「みんなで作った薬」
この薬の背景が胸を打つポイントでもあります。
記事では、
- 愛猫家から約3億円近い寄付が寄せられた
- 宮﨑所長は東大を辞めてIAMを設立
- 製薬ベンチャー「IAM CAT」を立ち上げ
- 製造拠点を台湾に確保
と、研究から実用化へ向けて本気で動いていることが分かります。
さらに、薬の販売名を公募しているということは、
単なる「研究」ではなく 本当に世の中へ届ける段階に来ているということでもあります。
じゃあ、猫飼いは今何をすればいい?
このニュースを聞くと、「うちの子にすぐ使える?」と思いますよね。
ただし現時点では、
✅ まだ承認前
✅ 薬価や投与条件、適応範囲はこれから明らかになる
✅ 実際の使用は獣医師の判断が前提
という段階です。
だからこそ、いま私たちにできることはシンプルです。
1)腎臓の検査を早めに始める
腎臓病は早期発見が重要です。
年1回でも血液検査をしていれば「いざ薬が使える段階になったときに、適切な判断ができる」可能性が高くなります。
2)今の治療を続けながら、最新情報を追う
新薬の登場が視野に入っても、現状の食事・点滴・投薬が無意味になるわけではありません。
腎臓の状態を少しでも安定させておくことが、将来の選択肢を広げます。
3)過度に期待しすぎない(でも希望は持つ)
新薬は希望ですが、すべての猫が劇的に回復する…と決まったわけではありません。
ただ、「治せない病に挑む治療」が実用化目前まで来たこと自体が、とても大きな前進です。
まとめ:猫の腎臓病は「治療の時代」が近づいているかもしれない
腎臓病は猫飼いにとってずっと重たいテーマでした。
でも今回のニュースは、そこに希望が差し込む内容です。
- 治験終了
- 4月に承認申請予定
- 早ければ年内に実用化の可能性
もしAIM薬が実際に普及すれば、
腎臓病を「進行を遅らせるしかない病」から
「進行を止められるかもしれない病」へ変えることになります。
それはきっと、猫と暮らす私たちにとって未来を変える出来事です。
今後も承認の進展や公表されるデータ、投与条件など続報が出るはずなので、
新しい情報が入り次第、またまとめます。


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