1日目|稲荷川沿いの森へ
(市街地〜渓谷ルート)
最初の日は、まだ街の気配が残るエリアから。
川沿いに続く道。
せせらぎの音が、一定のリズムで耳に入る。
「水の流れって、ずっと聞いてられるよね」
阿部くんは、歩きながら川の地形の話をする。
侵食、段丘、流域。
難しいはずなのに、なぜか優しい。
森へ入ると、空気が変わる。
「湿度、少し高いね。昨日雨だったかな」
気象予報士の視点。
さすが理系アイドル。
1日目は長距離ではないけれど、
足慣らしにちょうどいい。
日光の山の“入り口”として完璧だった。























夜|オーベルジュ はなぶさ日光
宿は静かで、上品で、あたたかい。
木の香り。
柔らかい照明。
「こういう宿、落ち着くね」
夕食は、地元食材を使ったコース料理。
山を歩いたあとに味わう一皿一皿が、沁みる。
阿部くんは料理を見て言う。
「これ、標高差で食材の育ち方変わるんだよ」
本当に何でも知ってる。
でも知識をひけらかさない。
そこが、ずるい。
















2日目|霧降高原〜丸山〜赤薙山
(標高を上げる日)
この日が核心。
霧降高原から一気に標高を上げる。
階段が続く。
呼吸が深くなる。
「ペース、ゆっくりでいいよ」
振り返る目が、やさしい。
丸山へ。
展望が開ける。
日光連山の広がり。
「地形的にさ、ここ風が抜けるんだよ」
風が吹く。
本当に、抜ける。
赤薙山へ向かう稜線は、
アップダウンが続く本格派。
阿部くんは、淡々と、でも確実に歩く。
理論派だけど、体力もある。
山頂で並んで立つ。
「天気、持ってよかったね」
その笑顔は、どこまでも澄んでいる。































夜|はなぶさ日光、2日目
2日目の疲労は深い。
でも、それが心地いい。
温泉に浸かりながら、彼が言う。
「今日の稜線、きれいだったね」
山の話を、同じ温度でできる幸せ。
食後の静かな時間。
窓の外は、日光の夜。
都会の光とは違う、やわらかい闇。
















































3日目|弓張峠〜小田代原〜戦場ヶ原
(広がる湿原と余韻)
最終日は、景色が主役。
弓張峠から入るルートは、
前日までと違い、開放感がある。
小田代原。
広い空。
湿原。
静かな風。
「ここ、地学的に面白いんだよ」
阿部くんが湿原の成り立ちを説明する。
でも、途中で言葉を止める。
「……でも、難しい話抜きにして、きれいだね」
その一言で十分。
戦場ヶ原へ続く道は、
3日間の締めくくりにふさわしい。
歩幅が自然に揃う。
無理をしないペース。
疲れているはずなのに、
この時間が終わってほしくない。
この3コースの魅力まとめ
■ 1日目:渓谷美と森の静けさ
自然との距離を縮める日。
■ 2日目:稜線と標高差
達成感を味わう本格登山。
■ 3日目:湿原と空
余韻を残す絶景。
3日間で、
森・稜線・湿原という
日光の代表的な自然をすべて体験できる贅沢コース。
阿部亮平くんと歩くと、何が違うのか
- 山の成り立ちを教えてくれる
- 天気を読む
- ペース配分が完璧
- 無理をさせない
- でもちゃんと挑戦させてくれる
知的で、穏やかで、誠実。
この日光3日間縦走は、
まさに彼のイメージそのもの。
派手さはない。
でも、深く残る。
帰り道
最後に振り返る日光の山。
「また来ようね」
約束というより、確認。
この3日間で歩いた距離は、
地図以上に、心の中に残った。

