もし渡辺翔太くんと、南高尾を一日かけて歩いたら
—— それは「登山」じゃなくて、
静かに同じ時間を生きる一日だった。
06:28 高尾山口駅
まだSnow Manじゃない時間
始発に近い時間の高尾山口駅。
観光地のはずなのに、驚くほど静か。
改札を出たところで、
少し眠そうな渡辺翔太くんが立っている。
「おはよ…早いね」
テレビの中の“しょっぴー”じゃない。
メイクも照明もない、朝の渡辺翔太。
この瞬間でもう、
今日が特別な一日になることはわかっていた。
もみじ通り
並んで歩く、ただそれだけのこと
最初は舗装路。
もみじ通りを、言葉少なに歩く。
「この辺、意外と静かだね」
それだけでいい。
無理に会話しなくていい距離感。
Snow Manの“渡辺翔太”じゃなく、
ただ同じ靴音を刻む人。
八方台〜草戸峠
だんだん、山と二人になる
住宅地を抜け、山に入る。
空気が変わる。
呼吸が少し深くなって、
足音以外の音が消える。
「こういうの、好きかも」
そう言って笑った横顔は、
ステージで見る笑顔より、ずっと近い。
境川源流
何も起きない場所で、心が動く
小さな看板。
「境川源流」
正直、派手じゃない。
写真映えもしない。
でも渡辺くんが立ち止まって、
じっと見て言う。
「ここから始まってるんだね」
その一言が、胸に残る。
彼はいつも
“始まり”を大切にする人なんだって、
勝手に思ってしまう。
草戸山・榎窪山
会話が減っても、不安じゃない
アップダウンが続く。
だんだん無口になる。
でもそれが、嫌じゃない。
同じペースで、
同じ方向を向いて歩いている。
「無理しないでね」
その一言が、やけに優しい。
雌龍籠山
名前の不思議さに、少し笑う
「雌…って(笑)」
ちょっと照れたように笑う渡辺くん。
こういう何気ない瞬間に、
“アイドル”じゃない彼がいる。
金刀比羅宮
手を合わせる横顔
小さな社。
二人で、自然に手を合わせる。
何を願ってるかなんて、聞かない。
ただ、
同じ静けさを共有していることが、嬉しい。
龍籠山展望台
今日いちばんの景色と、いちばんの笑顔
視界が一気に開ける。
「うわ……!」
思わず声を上げる渡辺翔太。
この瞬間だけは、
疲れも、時間も、全部消える。
「来てよかったね」
その言葉が、
胸の奥に静かに落ちていく。
牡龍籠山
“雌雄”を踏み切ったあとの達成感
二つのピークを踏み終えて、
少し誇らしそうな顔。
「意外といけたでしょ?」
その“ドヤ顔”が、
ファンとしてはたまらない。
城山湖東展望台
ご褒美は、静かな風
人工湖と山の景色。
不思議な組み合わせ。
「ここ、好きだな」
派手じゃないけど、
ちゃんと心に残る場所。
このルートそのものみたいだ。
帰り道
会話がなくても、ちゃんと一緒
長い下山。
足は重い。
でも、
同じ疲れを共有している。
それだけで、十分だった。
高尾山口駅
「またね」が、ちゃんと現実に戻す
駅に着く。
「お疲れさま」
その一言で、
夢みたいな一日が終わる。
でも不思議と、
寂しさより、温かさが残る。
この山、このルート、この人
この南高尾の周回は、
- 派手じゃない
- しんどい
- 長い
でも、
一緒に歩く人の輪郭が、いちばんはっきり見える山。
もし渡辺翔太くんと歩けたなら、
きっとそれは「登山」じゃなくて、
同じ時間を、静かに大切にする一日
になる。































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