PR
黒羊キャラクター j-item の案内役、黒羊です。

【御嶽山1泊2日】五の池小屋泊で継子岳・摩利支天山・剣ヶ峰を巡る登山記録

黒羊キャラクター
黒羊メモ
この記事では、初心者にもわかりやすくポイントを整理しています。

御嶽山の最高峰・剣ヶ峰に登る。

それだけでも十分に大きな山旅ですが、今回歩いたのは剣ヶ峰だけではありません。

御嶽ロープウェイから山へ入り、五の池小屋に1泊。翌朝は継子岳と継子Ⅱ峰を巡り、さらに摩利支天山、御嶽山剣ヶ峰、王滝頂上まで歩きました。

写真に写っているのは、どこまでも青い空――ではなく、雲が厚く広がる少し重たい空。

しかし、その曇天が御嶽山の火山らしい荒々しさを際立たせ、晴天の登山とはひと味違う、印象深い1泊2日の山旅になりました。

今回の記録は、歩行距離16.6km、累積標高差は上り1,567m、下り1,569m。合計行動時間は13時間36分です。1日目は五の池小屋まで登り、2日目に継子岳、摩利支天山、剣ヶ峰、王滝頂上をまとめて巡りました。

今回の登山データ

  • 登山日:2026年7月11日〜12日
  • 日程:1泊2日
  • 歩行距離:16.6km
  • 累積標高差:上り1,567m/下り1,569m
  • 合計行動時間:13時間36分
  • 宿泊地:五の池小屋
  • スタート・ゴール:御嶽ロープウェイ飯森高原駅
  • 主なピーク:飛騨頂上、継子岳、継子Ⅱ峰、摩利支天山、御嶽山剣ヶ峰、王滝頂上

単純に剣ヶ峰を往復するのではなく、御嶽山北部の継子岳から南側の王滝頂上まで巡る、かなり欲張りなルートです。

ロープウェイを利用するとはいえ、累積標高差は1,500mを超えます。特に2日目は午前4時台から8時間以上行動するため、登山初心者向けというより、長時間歩行に慣れてきた人向けのコースと考えたほうがよいでしょう。


1日目|御嶽ロープウェイから五の池小屋を目指す

初日は12時12分、御嶽ロープウェイ飯森高原駅からスタートしました。

山小屋泊としては遅めの出発です。五の池小屋までの距離は約5.3kmですが、上りは941mあります。

「ロープウェイを使うから、それほど大変ではないだろう」

そんな気持ちで歩き始めると、早い段階で御嶽山の本気を思い知らされます。

飯森高原駅から一の又小屋を通り、まずは女人堂へ。序盤は樹林帯を登りますが、標高が上がるにつれて木々は低くなり、徐々に岩と砂礫が目立つようになります。

登山道の向こうに見えるのは、明るい緑の山ではなく、茶色や灰色を基調とした火山の大地。

曇り空も加わり、御嶽山の静かで厳かな雰囲気が強く感じられました。

掲載写真からも、足元に細かな石が多く、開けた斜面を登っていく様子が分かります。遠くの山並みや雲海は見えているものの、頭上には厚い雲。華やかな絶景というより、火山の中へ少しずつ入り込んでいくような景色です。


女人堂から石室山荘へ|標高とともに変わる景色

13時26分、女人堂に到着。

ここまで来ると、森林限界を越えたことがはっきり分かります。

地面には大きな岩が増え、歩幅を一定に保てません。段差を越え、次の足場を探しながら少しずつ標高を上げていきます。

標高が高くなるにつれて空気も薄くなり、普段と同じ感覚で歩いているつもりでも、呼吸は次第に深くなります。

目の前の登りだけを見ると長く感じますが、振り返れば山々が何層にも連なり、その間に低い雲が浮かんでいました。

雲ひとつない青空ではありません。

それでも、山と山の間に雲が漂う景色には、晴天とは違う美しさがあります。雲の上を歩いているような感覚になり、「高い場所まで登ってきた」という実感が少しずつ湧いてきました。

14時57分、石室山荘に到着。

ここから二ノ池山荘、二の池ヒュッテ方面へ進みます。


二ノ池周辺|火山であることを実感する場所

二ノ池周辺に入ると、それまでの山の雰囲気がさらに変わります。

一面に広がる砂礫、むき出しになった岩肌、斜面に残る雪。

御嶽山が現在も活動を続ける火山であることを、景色そのものから感じる場所です。

かつてエメラルドグリーンの火口湖として知られた二ノ池周辺も、噴火後は火山灰などが堆積し、以前とは異なる姿になっています。

そこに広がっていたのは、色鮮やかな観光地のような景色ではなく、音まで吸い込まれそうな静かな大地でした。

写真には茶色い斜面と岩の大地が大きく写り、その先には遠くの山並みが見えています。

何もないようでいて、目を離せない。

そんな不思議な迫力が、御嶽山の火山地形にはあります。


摩利支天乗越を越え、飛騨頂上へ

二ノ池山荘、二の池ヒュッテ、白竜避難小屋を通り、摩利支天乗越へ向かいます。

このあたりまで来ると、初日の登りもいよいよ終盤です。

しかし、「もう少し」と思ってからが長いのが登山。

疲労が出始めた脚で、岩の多い登山道を一歩ずつ進みます。

16時52分、飛騨頂上に到着しました。

標高は2,811m。

山頂標識の前には、今回の山旅に同行した小さなマスコットたちも集合しました。

巨大な山を背景にすると、マスコットたちの小ささが際立ちます。

厳しい山岳風景の中に、こうした少しゆるい記念写真が混ざるのも、今回の登山記録らしいところです。

そして飛騨頂上から数分歩き、16時56分、五の池小屋に到着しました。

初日の合計時間は5時間5分。

距離は5.3kmですが、約940mを登っているため、数字から想像する以上にしっかり疲れました。


五の池小屋|頑張って登った先に待っていた山小屋時間

五の池小屋に着くと、それまで張り詰めていた気持ちが一気に緩みます。

登山中は、次の山荘、次の分岐、次のピークと、どうしても先ばかりを見て歩きます。

しかし山小屋に到着すれば、もう先を急ぐ必要はありません。

荷物を置き、靴を脱ぎ、温かい場所で食事を待つ。

この時間も、山小屋泊登山の大きな楽しみです。

夕食の写真には、焼いた豚肉を中心に、キャベツ、ひじき、ポテトサラダ、彩りのよい野菜が盛り付けられていました。

標高の高い山小屋で、これだけ品数のある料理を食べられるのはうれしいものです。

長時間歩いたあとの食事は、ただ空腹を満たすだけではありません。

体の奥に少しずつ力が戻ってくるような、山の上ならではのご褒美でした。


2日目|午前4時16分、継子岳へ出発

2日目は午前4時16分に行動開始。

一般的には「早朝」と呼ぶ時間ですが、感覚としてはまだ夜です。

外は薄暗く、空気は冷えています。

五の池小屋から飛騨頂上を通り、最初に目指したのは継子岳です。

歩き始めると、徐々に空が明るくなり、周囲の山の輪郭が見えるようになりました。

午前4時37分、継子岳に到着。

そのまま継子Ⅱ峰まで足を延ばします。

写真には、砂礫地の中を一本の登山道が続き、その先に小さなピークが見えています。

頭上には厚い雲。

朝焼けが空一面を染めるような劇的な日の出ではありませんが、誰もいない稜線を歩く静かな時間がありました。


継子岳・継子Ⅱ峰|派手さはない。でも歩いてみたくなる稜線

御嶽山といえば剣ヶ峰が主役になりがちですが、継子岳周辺にも独自の魅力があります。

剣ヶ峰周辺に比べると人が少なく、静かな高山歩きを楽しめる場所です。

岩や砂礫の間には、高山植物も咲いていました。

写真に残されていた白い花は、厳しい環境の中でまとまって咲いています。

大きな景色ばかりに目を奪われていると、そのまま通り過ぎてしまいそうな小さな花です。

しかし、風が強く、冬には雪に覆われる高山で花を咲かせている姿を見ると、自然のたくましさを感じずにはいられません。

継子Ⅱ峰を往復し、継子岳、飛騨頂上を経て、午前5時34分に五の池小屋へ戻りました。


五の池小屋で休憩し、今度は摩利支天山へ

五の池小屋では長めの休憩を取り、午前7時18分に再出発。

再び飛騨頂上を通り、摩利支天乗越を目指します。

ここから先は、継子岳周辺の比較的穏やかな稜線とは雰囲気が変わり、岩の存在感が強くなります。

午前7時54分、摩利支天山に到着。

標高は2,959.2mです。

風雨にさらされ、文字のかすれた木製の山頂標識。

その前には、今回もマスコットたちが並びます。

背景には黒い岩が積み重なり、柔らかな観光地の雰囲気はありません。

「ここまで自分の足で来た」

そんな達成感がよく似合う、荒々しい山頂でした。


摩利支天山から御嶽山剣ヶ峰へ

摩利支天山から摩利支天乗越へ戻り、白竜避難小屋、二の池ヒュッテ、二ノ池山荘を通過します。

ここからはいよいよ、御嶽山最高峰の剣ヶ峰へ。

火山性の岩や砂礫が広がる中を進み、標高3,000mの世界へ近づいていきます。

道中では、御嶽山の信仰を感じさせる像や建造物も現れます。

荒涼とした稜線の先に続く道と、静かに立つ像。

御嶽山は、単に標高の高い山ではありません。古くから山岳信仰の対象とされ、多くの人が祈りを携えて登ってきた山です。

写真に写る景色にも、一般的な登山とは少し異なる、厳かで独特な空気が感じられました。


御嶽山剣ヶ峰、標高3,067mへ

午前9時23分、御嶽山剣ヶ峰に到着しました。

標高3,067m。

五の池小屋を出発してから、継子岳、継子Ⅱ峰、摩利支天山を巡り、ようやくたどり着いた御嶽山の最高地点です。

写真では、山頂標識の向こうに幾重もの山並みが続いています。

空は青一色ではなく、薄い雲に覆われています。

それでも視界は広く、低い雲の上に山々が浮かぶ、標高3,000mならではの景色を見ることができました。

登頂の喜びはもちろんあります。

しかし御嶽山では、山頂に立てることを当たり前とは思えません。

御嶽山は現在も活動を続ける火山です。登れる状況が整っていること、無事にここまで歩けたことに感謝しながら山頂を後にしました。


王滝頂上まで足を延ばす

剣ヶ峰周辺を歩いたあと、今度は王滝頂上へ向かいます。

午前10時1分、王滝頂上に到着。

五の池小屋を出発したのは午前4時16分なので、すでに6時間近く行動していることになります。

それでも時計はまだ午前10時。

山の一日は、始まる時間が早い分、驚くほど長く感じます。

継子岳、摩利支天山、剣ヶ峰、王滝頂上。

振り返れば、御嶽山の北側から南側まで、かなり広い範囲を歩いてきました。


長い下山|疲れた頃こそ慎重に

王滝頂上から引き返し、石室山荘、女人堂方面へ下山します。

登りで見た道も、下りでは別の景色に見えます。

高い場所から遠くの山並みを眺めながら歩ける一方で、脚には確実に疲労がたまっています。

特に岩が多い場所では、足を滑らせたり、石に乗ってバランスを崩したりしないよう注意が必要です。

掲載写真には、眼下へ続く火山性の登山道と、遠くに連なる山々が写っています。

荒涼とした足元と、その先に広がる青い山並み。

御嶽山の高さとスケールを感じられる一枚です。

11時40分、女人堂に到着。

高山帯から徐々に植物の多い場所へ戻ってくると、「無事に下りられそうだ」という安心感が出てきます。

一の又小屋を経て、12時36分に御嶽ロープウェイ飯森高原駅へ帰着。

2日目は距離11.2km、合計時間8時間30分。下りは1,304mに達しました。


写真を見返して気づく、今回の御嶽山らしさ

今回の写真には、真っ青な空を背景にした華やかな山頂写真は多くありません。

むしろ印象に残るのは、厚い雲、茶色い火山地形、黒い岩、残雪、そして雲の下に幾重にも連なる山々です。

緑の斜面から盛り上がる、茶色く険しい山。

斜面には雪が残り、空には大きく雲が広がっています。

晴れだけが登山の正解ではありません。

雲の多い日だからこそ、御嶽山の荒々しさや、少し近寄りがたいほどの存在感が際立っていました。

そして、その厳しい風景の中に登場する小さなマスコットたち。

飛騨頂上や摩利支天山で一緒に写真を撮ることで、山頂の記録が単なる標識写真ではなく、この登山だけの思い出になりました。


このコースは初心者でも歩ける?

御嶽ロープウェイを利用できるため、登山開始地点の標高は比較的高くなります。

しかし、今回と同じ全ルートを初心者向けと考えるのは危険です。

理由は、次のとおりです。

  • 2日間で16.6kmを歩く
  • 累積標高差が上り・下りとも約1,500mある
  • 2日目は午前4時台から8時間30分行動する
  • 標高3,000m前後を長時間歩く
  • 岩や砂礫が多い
  • 高所では風や天候の影響を受けやすい

御嶽山が初めての場合は、剣ヶ峰を中心にした短めのルートから挑戦する方法もあります。

今回のように継子岳、摩利支天山、王滝頂上まで組み合わせる場合は、日帰り登山や長時間歩行の経験を積み、余裕を持った計画を立てたいところです。


御嶽山へ登る前に確認したいこと

御嶽山は活火山です。

登山前には、気象情報だけでなく、噴火警戒レベル、立入規制、登山道の通行状況を必ず確認してください。

また、以下も事前に確認しておきましょう。

  • 御嶽ロープウェイの運行日と営業時間
  • 五の池小屋など山小屋の営業状況
  • 登山道や規制区域の最新情報
  • 当日の風速と山頂付近の気温
  • 最終ロープウェイの時刻
  • ヘッドライトと予備電池
  • 防寒着、レインウェア
  • 十分な水分と行動食

標高3,000m付近では、夏でも風が吹くと急激に体感温度が下がります。

地上が暑くても、防寒着を省略しないことが大切です。


まとめ|剣ヶ峰だけでは終わらない御嶽山1泊2日

今回の御嶽山登山では、五の池小屋を拠点に、飛騨頂上、継子岳、継子Ⅱ峰、摩利支天山、剣ヶ峰、王滝頂上を巡りました。

歩行距離16.6km、行動時間13時間36分。

決して楽なルートではありません。

特に2日目は午前4時台から歩き始め、複数のピークを巡ってから長い下山が待っています。

それでも、ひとつの山頂に登るだけでは分からない、御嶽山のさまざまな表情を見ることができました。

静かな継子岳の稜線。

岩に囲まれた摩利支天山。

山岳信仰の空気を感じる剣ヶ峰。

登山者を温かい食事で迎えてくれた五の池小屋。

そして、山頂ごとに一緒に記念写真を撮った小さな仲間たち。

青空の絶景ばかりではなかったからこそ、雲と岩に包まれた御嶽山の力強さが、より深く記憶に残りました。

「剣ヶ峰に登った」というよりも、「御嶽山という大きな山を旅した」。

そんな言葉がよく似合う、1泊2日の天空縦走でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました