箱根で人気の金時山(きんときやま)。富士山の展望で知られる山ですが、今回歩いたのは乙女峠バス停から乙女峠・長尾山を経て金時山へ登り、公時神社へ下る縦走コースです。
登ったのは2026年4月26日。春の山道には淡いピンク色の花が咲き、木々の間からは箱根の山並みがのぞきます。乙女峠の標識で記念撮影をしたり、金時山の山頂で景色を眺めたり。下山後には、思わず写真を撮りたくなるエヴァンゲリオン仕様の公衆トイレにも出会いました。
実際のYAMAP記録と撮影した写真をもとに、コースの流れや歩いてみて分かる見どころ、初めて金時山に登る方への注意点をまとめます。
今回の登山データ|4.8km、休憩込みで3時間42分
| 登山日 | 2026年4月26日(日)・日帰り |
|---|---|
| エリア | 神奈川県箱根町・静岡県側 |
| 歩いた山 | 長尾山(標高1,144m)・金時山(標高1,212m) |
| 総距離 | 4.8km |
| 合計時間 | 3時間42分(休憩55分を含む) |
| 活動時間の目安 | 約2時間47分(合計時間から休憩時間を差し引いた値) |
| 累積標高差 | 上り513m/下り622m |
| YAMAPコース定数 | 7(やさしい) |
出発と到着が異なる片道の縦走です。下りの累積標高が上りより大きいのは、出発地点とゴール地点の高さが異なるため。短めの距離でも標高差があり、山頂の前後には足元に注意したい区間があります。
実際に歩いたタイムスケジュール
| 時刻 | 通過地点 |
|---|---|
| 10:13 | 乙女峠バス停・乙女峠登山口から出発 |
| 10:47 | 乙女峠 |
| 11:08 | 長尾山(11:15ごろ出発) |
| 11:51 | 金時山に到着。山頂・金太郎茶屋付近で休憩 |
| 12:39 | 金時山を出発し、公時神社方面へ下山 |
| 13:40 | 公時神社 |
| 13:55 | 金時神社入口バス停・ゴール |
乙女峠バス停からスタート|登山口はFUJIMI CAFEの近く
スタート地点は御殿場側の「乙女峠バス停」。付近には富士山を望むロケーションで知られるFUJIMI CAFEがあります。登山道は道路沿いの案内を確認して入ります。写真に写っている道標を見ても、観光地のすぐそばから山歩きが始まるのが分かります。
歩き始めると周囲は次第に緑に包まれ、道路の気配が遠のいていきます。山に入って最初の目標は乙女峠。YAMAPの記録では、出発から約34分後の10時47分に到着しました。
乙女峠|かわいい記念写真を撮ったら、長尾山へ
乙女峠は、昔から富士山の眺めで知られる場所。箱根町観光協会の案内でも、その眺望は「乙女富士」と呼ばれるほどの魅力として紹介されています。ただし実際にどこまで見渡せるかは、その日の天候次第です。
今回は「乙女峠」の木製標識の前で、小さなマスコットたちと記念撮影。登山の写真は雄大な景色ばかりになりがちですが、こういう一枚が後から見返すと楽しい思い出になります。
標識には長尾山頂・金時山方面への案内も。乙女峠はゴールではなく、ここからいよいよ稜線歩きが始まります。
長尾山(1,144m)|静かな山頂と春の小さな花
乙女峠から長尾山までは、今回の記録で約21分。標高1,144mの長尾山は、金時山へ向かう稜線上にあるピークです。山頂は広場のような地形で、金時山のように眺望が主役というより、山の中を歩く時間そのものを味わえる場所です。
道中で印象に残ったのが、苔や草に囲まれて咲く小さなピンク色の花。大きな絶景だけでなく、足元にも春がある。そんな季節ならではの楽しみを感じられます。写真だけでは花の種類を確実に特定できないため、ここでは名前を決めつけず、春の花として紹介します。
長尾山でひと息ついたら、次はいよいよ金時山です。途中では木々の間から山並みが見え、場所によって視界が開けます。緩やかな尾根だけが続くわけではなく、金時山へ近づくとアップダウンや岩の露出した道も現れます。
金時山(1,212m)到着!「天下の秀峰」の山頂へ
長尾山を11時15分ごろに出発し、金時山には11時51分ごろ到着。山頂で迎えてくれるのは、「天下の秀峰 金時山」と書かれた立派な山頂標識です。標高は1,212m。箱根外輪山の最高峰として知られています。
金時山の人気の理由は、何といっても展望。天気がよければ富士山を大きく望めるほか、反対側には仙石原や神山、大涌谷方面の箱根らしい地形が広がります。この日の写真には大きな雲と、幾重にも重なる山の景色が残りました。晴れ渡った日とはまた違った、春の山の表情です。
山頂付近には茶屋があり、今回の記録でも「金太郎茶屋」を通過しています。11時51分の到着から12時39分の出発まで、山頂一帯では約48分を過ごしました。登頂したら急いで下りるのではなく、景色を見たり、写真を撮ったりしながら休憩できたのも、この日の良かったところです。
公時神社へ下山|金太郎伝説が残る「公時宿り石」
下山は登ってきた乙女峠方面へ戻らず、公時神社(きんときじんじゃ)方面へ。山頂から公時神社までは今回の記録で約1時間1分でした。石や木の根がある場所も通るため、下りでは足元をよく確認して歩きたい区間です。
このルートならではの見どころが、「公時宿り石(きんときやどりいし)」。大きな岩が二つに割れたように見える場所で、金太郎と母の山姥がここで暮らしたという伝説が残っています。写真で見ても、岩の大きさと独特の割れ目に目を奪われます。
そもそも金時山の名前と結びついているのが、昔話の金太郎のモデルとされる坂田公時(坂田金時)。ふもとの公時神社は、この人物を祀る神社です。山頂の景色だけでなく、登山道の途中で土地に伝わる物語に触れられるのも金時山らしさだと思います。
13時40分に公時神社へ到着。その後、13時55分に金時神社入口バス停でゴールしました。乙女峠から始まり、公時神社で締めくくると、山歩きと金太郎伝説が一本につながるようなコースになります。
下山後のおまけ|エヴァンゲリオン仕様の公衆トイレにびっくり
公時神社周辺でもうひとつ印象的だったのが、金時公園公衆トイレ。写真に残した紫色の扉や独特の文字、注意書きのデザインを見れば、アニメ『エヴァンゲリオン』を連想する方も多いはずです。
これは偶然似せたものではなく、箱根町がエヴァンゲリオンの世界観を取り入れて2020年にリニューアルした公衆トイレ。「特務機関NERVの仙石原前哨基地」をイメージしたデザインとして紹介されています。登山口のトイレが小さな観光スポットにもなっているのが面白いところです。
これから同じコースを歩く人へ|初心者が知っておきたいポイント
1.「やさしい」判定でも登山靴は用意したい
今回のYAMAPコース定数は「7(やさしい)」でした。ただし、これは体力度の目安であり、道全体が平坦という意味ではありません。長尾山から金時山の間や公時神社へ下る道には、岩・木の根・急な斜面があります。滑りにくい登山靴、雨具、飲み水、地図を用意して歩くのがおすすめです。雨上がりのぬかるみにはとくに注意してください。
2.「乙女峠バス停」と「乙女口」は別の場所
今回の出発地点は御殿場側の「乙女峠バス停」です。箱根側から乙女峠へ登るときによく案内される「乙女口」とは別なので、バス停や登山口を検索するときは間違えないように注意しましょう。
3.片道縦走なので帰りの交通手段を先に確認
出発は乙女峠バス停、ゴールは金時神社入口バス停。車で出発地点に戻る周回ルートではありません。公共交通機関を利用する場合はバスの便と時刻を、車の場合は回収方法や駐車場の利用条件を登山前に確認しておくと安心です。FUJIMI CAFEの駐車場を登山用駐車場として使わないよう注意してください。
4.山頂の景色は天候次第。余裕のある日程で
富士山が見えることで人気の山ですが、雲が多い日には期待した眺めにならないこともあります。それでも乙女峠の標識、長尾山の静けさ、登山道の花、公時宿り石など、道中には楽しみがたくさん。登頂だけを急がず、休憩や写真撮影の時間を確保して歩くのがよさそうです。
まとめ|景色も伝説も、下山後の寄り道も楽しい金時山
今回の乙女峠バス停→乙女峠→長尾山→金時山→公時神社というコースは、距離4.8km、休憩を含めて3時間42分。短めの山歩きの中に、春の花、変化のある稜線、金時山の展望、金太郎伝説がぎゅっと詰まっていました。
そして、最後はまさかのエヴァンゲリオン仕様の公衆トイレ。登山の一日を振り返ると、雄大な山頂の景色だけでなく、こうした小さな寄り道まで記憶に残ります。
箱根観光に少しアクティブな予定を加えたい人や、次の低山登山を考えている人は、天気と足元の状況を確認したうえで、金時山・長尾山の縦走を計画してみてはいかがでしょうか。
登山情報の参考リンク
※歩行時間・距離・通過地点は2026年4月26日の本人のYAMAP活動記録を基に記載しています。山道やバスの運行状況は変わるため、登山前に必ず最新情報をご確認ください。


























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